アートリトリートとはなにか?
アートリトリートは、美術館でのアート鑑賞を入口とした、内観(自分の内面を見つめる)プログラムです。(窪田菜美)
こちらは、窪田さんのイベント冒頭の説明文です。
アートリトリートをほぼ毎回、満員御礼で開催し続ける窪田さんのイベントに参加して勉強させていただきました。
今回は楽しくもためになる体験をさせていただいたのでレポートをしていきます!
こんにちは、アーティストで起業家の「ともは」です。
画歴20年の画家で、現在は会社経営しながらアートコーチングをしています!
東京藝術大学日本画科を卒業し、ドイツで現代アートを学んできました。
このブログでは「オトナの学び場」をテーマにアート情報を発信しています。
なぜアートリトリートに参加したのか?
僕自身、アーティストとしての訓練や美術教師としての鑑賞を促す基礎知識は持っているものの、イベントとして大人を相手に「アート鑑賞」をサービスした経験がなかったからです。
実際に、アート鑑賞してその後に対話、またアート鑑賞という流れを「お客」として体感することで見えてくるものや動線について体験させていただきました。
ご迷惑にならないか心配でしたが、主催の窪田さんも快く受け入れてくださり、他の4名の参加者も聡明ないい方ばかりで純粋に楽しんでしまいました✨
「アートリトリートvol.20 〜分からないことに期待する〜」に参加して
窪田菜美さん主催のアートリトリート体験では、以下の流れでプログラムが組まれていました。
- チェックイン:自己紹介(名前・参加の背景)
- アート鑑賞
- 再集合して対話
- ソロタイム(1人で再度アート鑑賞)
- 再集合して感想会
- チェックアウト
13:00〜17:00と4時間のイベントなんて、教員研修以来だなと思いつつ体験がスタートしました。
毎回、舞台となるアートスポットは違うのですが、今回は六本木のピラミデビル周辺のギャラリーを回りました。
アートリトリート初体験の感想は?
めちゃめちゃ楽しかったです!
そもそも、アートを鑑賞した直後に感想を言い合うという体験は………
人生を振り返っても、ほぼしたことがありません。
学生の頃、お互いの作品について意見をぶつけ合うとかはありましたが、他人のアートの感想を客観的な情報なしで語り合うというのはほとんど経験がありません。
これって機会損失なのではと思いました。
特に今回の舞台であるギャラリーのたくさん集まるアートエリアでは、多様な作家の作品があってさまざまな切り口でアート体験をすることができます。
その中で作品を自分の感性と響き合わせて言葉にして語り合うというのは、実に斬新でした。
また作品を通して自分の感性に響くものを探そうとされている参加者の姿も印象的でした。
窪田さんはアートを通して「自分が何者か気づいてもらいたい」とおっしゃっていました。
僕自身、イベントのノイズになってしまわないか心配だったところなのですが、作り手側の気持ちを話すことができる存在というのは割と珍しいとのことで「納得感」があると重宝していただけたようです。
よかった!!
都会でアートリトリートをやる意味
イベントも無事に終了してどうしても色々とお聞きしたいことがあったので、インタビューというか相談をさせていただきました。
ざっと以下の質問です。
- どうしてアートリトリートをはじめたのか?
- これからどうしていきたいのか?
- 僕もアートリトリートをやりたいのだけどどうすればいいか?
- どうやって集客してきたのか?
- アートに対して無関心な人に振り向いてもらうにはどうしたらいいと思うか?
- 単価についてなどなど
質問以外にも話は広がり、ビジネスとアートの関係や往復、今後の展望なども聞かせていただきました。
どうしてアートリトリートを始めたのか?という問いに以下のように答えていただきました。
「私はアーティストではありません。美大も出ていません。中高生のとき、一番嫌いな教科は美術でした。絵が下手なことが、ずっとコンプレックスでした。でも、だからこそ、私はアートに魅了されました。」
「魅了されたアートの世界をもっと広めていきたい。」
「アートリトリートをやることでたくさんアートを見ることができている。」という趣味と実益を兼ねている面もあるとおっしゃっていました。
また都会でアートリトリートを行うことのメリットについて。
- 体験を身近にすることができる
- 日常からも遠からず離れすぎず程よい距離感で非日常を感じることができる
とのことでした。
体験とインタビューを終えて
まず【アートリトリート】面白い!
ということ。
ポジショントークになってしまっていますが、これはぜひ体験してみてくださいとしか言えません。
美大生でもアートについてちゃんと語り合う場というのはありません。
製作者として「産みの苦しみと戦いつつ助言を求めること」や「辛辣な批評をくらう」などはよくありますがw
安心してください。
アートリトリートはそんな戦いの場所ではなく、非常に平和で優しく静かな時間です。
学校教育でも鑑賞教育というのはどうしても評価の対象として扱いづらいという点から、そもそも行なっていないことも多いと思います。
なので、内観を前提としたアート鑑賞を体験できて「これまでにないアート体験」ができた!
という感じがしています。
ぜひこれを読んだ皆様が「アートリトリート」を体験されることを期待しております!!
体験してみたら感想を教えてくださいね。
アートリトリートvol.20 〜分からないことに期待する〜
【案内人】
窪田菜美(くぼたなみ)
・アートリトリートクリエイター
・ライフコーチ(有資格:米国CTI認定CPCC)
・組織人事コンサルタント
・MBA(グロービス経営大学院修了)
SNS: https://www.facebook.com/profile.php?id=100024575973156