【アート思考】VUCAの時代を生き抜くために!高め方&解説

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こんにちはtomoです。

このカテゴリーでは「アート思考をビジネスに生かす」をテーマに発信しています。

【アート思考】についてビジネス業界から注目が集まっています。

【アート思考】とは、なんなんだろう?

シンプルにこんな疑問をお持ちではないでしょうか?

【アート思考】とは「”アーティストの思考”を模した思考法」をビジネスに生かそう。

といったものです。

今回は、ビジネスで【アート思考】注目されている理由や高め方などを解説していきます。

「アートについて勉強したいけど何から勉強したらいいかわからない」

という方は、当ブログの案内記事をご覧ください。

【当サイト紹介】ようこそ!tomo’s artliteracy blogへ

よくある意見・疑問

・アートはよくわからないけど教養として学んだほうがいい

・ビジネスに生かすって具体的には?

・アート思考って結局なんなの?

現代はVUCAの時代と言われています。

「VUCA」
Volatility(変動性・不安定さ)、
Uncertainty(不確実性・不確定さ)、
Complexity(複雑性)、
Ambiguity(曖昧性・不明確さ)

変化が激しく不確実な世の中であるということですね。

変化に対応していくために【アート思考】を取り入れる企業やビジネスマンが増えています!

この記事を読むメリット

・【アート思考】の概要がわかる

・【アート思考】が、なぜビジネスで注目されているのかわかる

・【アート思考】の高め方がわかる

tomotomo
改めまして、こんにちはtomoです!
ぼくは画歴20年の画家で、現在は高校美術教師をしています。
東京芸術大学を卒業し、卒業後はドイツで現代アートを学んできました。
アートの知識を使って、誰かの役に立ちたくてこのブログを始めました^^

【アート思考】とは?

アート思考とは・・・

「アート思考とは、クリエイターのアイデア、感情、信念、哲学の表現を目的とし、限りない試行錯誤を経て自分の哲学を成し遂げようとすること」であると定義しています。(一橋大学イノベーションセンター長の延岡健太郎教授より)

フーフー
感情?信念?テツガク・・・?
tomotomo
アーティストのように考えようってことだよ
フーフー
ん〜・・・まだわからない!

「アートを植物に例える」と・・・

「アートという植物」は、3つの要素からできています。

表現の花:作品

興味のタネ:興味・好奇心・疑問

探求の根:作品が生み出されるまでの長い研究の過程

出典:13歳からのアート思考

注意しなければならないのは、空間的にも時間的にもこの植物の大部分を占めるのは、目に見える「表現の花」ではなく、地表に顔を出さない「探求の根」の部分です。

アート作品にとって本質的なものは、作品が生み出されるまでの過程なのです。

「美術」の授業で依然として行われている「絵を描く」「ものを作る」「作品の知識を得る」という教育は、アートという植物のごく一部である「花」にしか焦点を当てていないことになります。

美術館で作品を見ても・・・

「どこかで聞いたことのあるウンチクを語ることしかできない」

「よくわからない」「きれい」「すごい」などしか言えない

という悩みを耳にしますが、それは日本の教育が「探求の根」を伸ばすことをないがしろにしてきたからなのかもしれないですね!

tomotomo
【アート思考】とはアーティストの思考法を取り入れることで、柔軟にものごとを考えたり、自らの美意識で直感的に判断していくことを目指しています!

≫【13歳からのアート思考】大人になると「アート思考」できなくなる衝撃の理由とは?

【アート思考】=【美意識】を鍛えること

【アート思考】を身につけるためには、美意識を鍛えていくことになります。

美意識を鍛えるには、アート・哲学・詩などの方法が有効です。

美意識を鍛えることの重要性は日増しに確実に高まっています。

それと同時に「正解」「常識」といった論理的な結論や経験則から見えてくる対応策に限界が来ています。

そのため相対的に価値が上がっているとも言えます。

現代の日本の生産性の低下の原因もここにあります。

非生産的な仕事、無駄な承認、管理コスト・・・思いつくだけでたくさんありますね( ; ; )

画一的な考え方、思考停止の没個性的な仕事ではイノベーションは生まれません。

そして、単発のイノベーションだけでは、すぐに大手に真似されてしまいます。

ということで【アート思考】を取り入れていこうという流れができています。

≫【美意識を鍛える】イノベーションよりも世界観とストーリーが重要な理由

【アート思考】と【デザイン思考】の違い

一橋大学イノベーションセンター長の延岡健太郎教授が、2016年にPICMET (Portland International Conference on Management of Engineering and Technology) のカンファレンスで発表された資料によれば、アート思考とデザイン思考の違いについて、上の図のように記されています。

アート思考】は、自分自身を通した考えやアクション効率性や機能性よりも「こだわり」を重視する。

デザイン思考】は、問題解決を目的に顧客のための「必要な機能の開発」を重視しています。

どちらがよいかというのは、場合によります。

差別化やイノベーション、倫理観を求める場合【アート思考】は有効でしょう。

【デザイン思考】というのは非常にロジカルです。直近の問題解決には最適だともいえます。

データ分析やニーズに応えるような思考を行います。

そのため、別な人物がやっても同じような結果になることが多いのです。

ゆえに今後AIに取って代わられる思考法とも言えます。

【アート思考】のように、クリエイターの「やりたい!」「作りたい!!」の熱や直感こそ、それまでになかった選択肢を生み出すことのできる方法なのではないかと考察されています。

【アート思考】と【デザイン思考】の違いをより詳しく知りたい方はこちら

【アート思考】の本おすすめ

「13歳からのアート思考」 末永幸歩

「こんな授業が受けたかった! 」
700人超の中高生たちを熱狂させ、大人たちもいま最優先で受けたい「美術」の授業!!
論理もデータもあてにならない時代…
20世紀アートを代表する6作品で「アーティストのように考える方法」がわかる!

この本の画期的なところは、アートのことを植物に例えて「根っこの部分こそ大切だ」という視点で語られていることにあります。

表面的な表現者たちのことを「花職人」と呼び、アーティストとは区別しています。

アートの面白さを理解するためには覚えていてほしいポイントがあります!

そのための6作品を伝えてくれます。

「19世紀までの美術」「20世紀の美術」は全く別のルールで作られています。

そこを伝えることの大事さを認識しました。

ぜひ読んでほしい本です。

もっとアート思考本を探しているという方はこちらをごらんください

【アート思考】を深める具体的な方法7選

「「アート思考」を深めるためには、何をすればいいのか【具体的な方法7選】」のアイキャッチ画像

「アート思考」するためには、アーティストのように考える必要があります。

それは、興味や関心にまっすぐに向き合い、しがらみや思い込みに惑わされない「子供」のように考えるということでもあります。

ピカソも「すべての子供はアーティストである。問題なのは、どうすれば大人になった時もアーティストのままでいられるかだ」という言葉を残しています。

【アート思考】を深める具体的な方法は・・・

  1. マインドブロックを外そう
  2. アート鑑賞をしよう
  3. 美意識を鍛えよう
  4. 手を動かしてみよう
  5. アートを生活に取り入れよう
  6. 自然に触れよう
  7. 哲学を学ぼう

この7つを例にしています!

アートを学んでいくことでアート思考は自然に身についていきます。

楽しみながらアーティストになりましょう!

≫「アート思考」を深めるためには、何をすればいいのか【具体的な方法7選】

まとめ:【アート思考】をビジネスに生かす

アートの持つ可能性は、今後より一層高まっていくと確信しています。

日本ではアートに対する税制優遇なども薄く、アートを所有することもまだまだ一般的ではありません。

余談ですが、アート作品の購入は経費にすることもできるので、ぜひ利益の余っている経営者の方は気に入った作品を買ってオフィスに飾ってみるなどしてみてください。

ただ、投資対象としてはアート作品はおすすめできません。

ほとんどの作品が「時のふるい」にかけられて消えていくものだからです。

とはいえ日本のアート業界の維持・発展にはアートリテラシーと流通資金がもっと必要です。

パトロン的な気持ちでアーティストを支援してもらえたら嬉しいです。

アート思考を鍛えていくと・・・

これまでに気づかなかった、ビジネスチャンスとの出会いもあるかもしれません。

先進的な企業もアートを社内に取り入れるなど欧米にならった動きが活発になってきています。

ぜひ一緒に「アート思考」を身につけてVUCAの時代を生き抜いていきましょう。

それではまた!

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