アーティストを【分析・分類】3つの型を紹介「市場・神秘・社会」

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こんにちはtomoです。

ぼくはアーティストであり、教育者としてアートに関わってきました。

20年アートの勉強をしてきて、現在ぼくの考えるアーティストの分類法を紹介します。

この3つの型を知っておくとアーティストや作品を分析する速度が劇的に上がります!

無闇にアーティストのメッセージに振り回されて悩むこともなくなります。

「振り回されることが好き!」という方はそっと離脱してください。

これまでこうした分析は見たことがないので、ぼくが自分の頭と感覚で考えた結果です。

アートをいろいろと学んでいると混乱してきますよね?

作家や作品によって根差した「興味の種」は違うからです。

また作家・作品の評価はさらに話をややこしくしてくれます(笑)

何ならややこしくすることが目的のアートも存在しています。

アート作品の評価については、こちらの記事で「3つの評価軸」を書いています↓

今回はそんなややこしいアーティストを分析・分類して理解するための方法を紹介します。

ざっくり言ってこの3パターンに集約されていきます。

もしかすると、アーティストへの幻想が壊れてしまうかもしれませんが…事実です。

受け入れて、あなたの「興味の種」に近い作家と出会うための羅針盤にしていただけたら幸いです!

アーティストを分析・分類するための「3つの型」とは?

「市場型」:マーケットありきで作品を作って公開していく型

「神秘型」:宗教画、呪術、アニミズムなどへの繋がりを意識して作品を作る型

「社会型」:政治、反戦、プロパガンダなど社会に紐づけて作品を作る型

アーティストを実際に分類してみた

「市場型」:ルノワール、ピカソ、アンディ・ウォーホル、村上隆、ジェフ・クーンズなど

「神秘型」:ラスコーの壁画、縄文土器、岡本太郎、草間彌生、アウトサイダーアートなど

「社会型」:ヨーゼフ・ボイス、フェリックス・ゴンザレス・トレス、バンクシー(初期)、Chim↑Pomなど

表にするとこんな感じです↓

もちろん作品によってもポジションが違ってきますので、グレーゾーンはあります。

同じアーティストの作品でも、例えばバンクシーを例にすると初期のグラフィティによる作品で「フラワーボンバー」や「ナパーム」などの反戦的なものは社会型と言えます。

しかし、それらをキャンバスに転写しマーケットに流通させているものは市場型に大きく寄っています。

バンクシーの映画や書籍なども作品だと考えると、それらの作品はさらに「市場型」寄りです。

≫バンクシーの詳しい記事はこちら

まとめ:「神秘型」が最も古く「市場型、社会型」は近代以降

こうした分類・分析がこれまでなかったのは、「市場型、社会型」は近代以降の美術にのみ見られる形だからです。

また、あまりにザックリしているので批評性が薄いです。

そのため、あくまで目安という程度の分析しかできません。

とはいえ、この分類・分析は非常に便利です。

専門書を読み解かなくても、作品をざっくり理解できる目安になります。

物で例えるなら「定規」みたいなものです。

目測でなんとなくわかるサイズ感を、サッと確かめることができます!

鑑賞の際、岡本太郎の絵であればアニミズムに強い影響を受けているため神秘型だなとわかる訳ですね。

(「太陽の塔」や「明日の神話」は、社会型との間にきますね)

そうなるとその作品の裏にある意図は、超自然的なものとの繋がりが描かれているものだという前提で深掘りしていくことができます。

同時に霊的なものをベースにしているため「理解しきる」ことは不可能だということがわかります。

「理解」を目的に鑑賞するのではなく、「感性」を研ぎ澄ませて観る方を優先すべきだとわかる訳です。

ちなみに、古代から中世まではほぼ宗教画や原始の「神秘型」のアートしかありません。

ぜひこの分析・分類ツールを使って、あなたの鑑賞の質を上げることができたら幸いです!

ではまた!

アートリテラシーを高める方法を紹介しています↓

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