アートリトリート宿泊体験レポート/大地の芸術祭【光の館:ジェームズ・タレル】

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こんにちは。じゅんKです。

突然ですが、皆さんは大地の芸術祭 ってご存じですか?

3年に一度新潟県十日町市近辺を中心に開催されている自然とアートの融合したイベントで、様々なアートをいたるところで体験できます。

-自然とアートの融合が美しい大地の芸術祭-

今回は、この大地の芸術祭で体験した「光の館」でのアートリトリートについて、その魅力と実際の体験を詳しく紹介します。

光の館の概要とその魅力

-光の館-

新潟県十日町市にある「光の館」は、ジェームズ・タレルの作品として第1回越後妻有アートトリエンナーレに建てられた、伝統的な日本家屋の特別な宿泊施設です。

とは言ってもそんな日本家屋の宿泊施設なんてどこにでもあるじゃない?と思うかもしれませんが、入ってみると普通じゃない、徹頭徹尾アート漬けの宿泊施設でした。(芸術祭開催外でも宿泊可能です。)

 

その魅力はその家屋内でのあらゆる光にあり、滞在中は様々な光のアートを楽しむことができるようになっています。

-家屋内での何気ない光のアート-

光の館のアートリトリートとは

光の館でのアートリトリートはアウトサイドイン(2階:12.5畳)という部屋で体験できます。

この部屋は天井が開閉式になっており宿泊者がボタン一つで自由に操作できます。

-これが-
-こうなって-
-こうなります-

天井の開閉は宿泊者に一任されますが、もちろん天気によって制限があり荒天時は操作不可です。

 

家屋の天井を開閉するだけでも十分稀有な体験ですが、それとは別に宿泊者限定でライトプログラムという特別な体験が提供されています。

プログラム中は様々な光が館内を覆い、時間とともに変化する様子はまさにアートそのもの。贅沢なひとときを過ごすことができます。

開始時間は当日のサンセット(日の入り)/サンライズ(日の出)に左右されるため宿泊日ごとに異なり、チェックイン時に説明があります。

-プログラム開始時間-

サンライズのあ・・・あさがはやい・・・(びっくり)

いよいよ体験

サンセット/サンライズともにプログラムは天井を開放して体験します。

(当日は時々雨の降る嫌な空でしたが、プログラム時は運よく雨はやみ、天井を開放してプログラムを体験できました。荒天時はプログラムが無くなるわけではなく、屋根を閉じたままでの体験になります。)

 

 

10年越しの体験かと思うと筆者はドキドキ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてついにその時が来ました。

 

 

 

Waittingの時間になると部屋内の照明が自動で変化し、プログラムの開始準備を告げます。

-Waitting-
-Waitting(天井開放)-

これでもまだプログラム開始『前』です。

プログラム時は床に寝転んで開放された天井を見上げながら体験します。

-寝転んで開放された天井を見上げる-

屋内にいるにもかかわらず空とつながっている天井を見るのはそれだけでとても不思議な体験で今にも吸い込まれそうになります。

 

いよいよ開始時間になりサンセットプログラム本番です。

-サンセット 開始-

間接照明と微動だにしない四角い空を見ているとそれ自体が白いキャンバスや奥行きのない板に見えたりしますが、折に出てくる鳥や虫の通行でハッと我に返りそれが空だと思い出します。

 

そういえば飛んでいる鳥や虫を真下から寝転んで見ることなんて今までなかったため、そんな単純なことでさえ非日常体験と言えるのかもしれません。

-徐々に薄暗く-

マジックアワーも終わりをつげ雲の表情も見えにくくなり徐々に宵闇に包まれてきました。

 

雲があるのに空は黒くなるんだなあと当たり前のことを思ったりもします。

-宵闇-

さっきまで絶え間なく聞こえてきたひぐらしの鳴き声もいつの間にか無くなり静寂に包まれてきました。

 

終了時にはすっかり空は黒くなり夜の訪れを感じます。

-サンセット終了-

間接照明も優しい光に戻ってきました。

 

プログラム中の非日常感の余韻を楽しみつつしばらく天井を開放していると、室内の間接照明に誘われて虫がたくさん入ってきたため惜しまれつつも閉扉。

雲なき天の星空も見てみたかったなあとちょっと残念な気持ちもありますが、それでもおなか一杯楽しめました。

しかしながらこれでまだ半分です。

次のサンライズプログラムが控えているので早めに寝支度をし就寝。

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

寝れない(笑)

 

 

 

 

サンセット時の体験の素晴らしさからか、サンライズの期待感が高まり、なかなか寝付けずうだうだしてしまいます。

気づくと寝て、また起き、また寝てを繰り返し、いつのまにやら丑三つ時。

サンセット時に侵入してきた虫たちの羽音も気になりながらもうつらうつらとしていると、室内の照明がほのかに明るくなりサンライズのWaittingが始まりました。

-サンライズもビビットカラー-

サンライズではサンセット時にできなかった「時間」に注目して体験してみました。

-03時59分-
-04時02分-
-04時11分-
-04時26分-
-04時32分-
-04時42分-

時間とともにゆるりと進む暁闇からの解放だけでなく、サンセット時に見えなかった星空、流れゆく雲の形の変化、静寂からのひぐらしの起床など、サンセットとも違った発見があり、日々過ごしている日常でこんな近くにもアートを感じる世界があるのかとまざまざと思い知らされました。

サンライズもサンセットに負けず劣らずの非日常感。これぞ異世界転生?(笑)

早朝からはなかなか堪えると思われるかもしれませんが、詳細はぜひ一度宿泊して体験してみてください。

 

おススメです。

 

-世界はわが手の中に-
-早朝の月-

宿泊後の感想

最後に家族にも感想を聞いてみました。

 

■妻

今までの宿泊のどこにもない初めての経験でした。自分たちでご飯作れたのもよく、光のアートが館内にちりばめられており、とてもきれいでした。別の人と一緒に生活できたのもよかったです。子供たちにも良い経験になりました。プログラムは夜より朝の方が不思議な感覚になれました。朝はさすがに眠かったですが。(笑)アートと自然は切っても切り離せないものだと思いました。

 

■長男

いくまえはあかりがくらくてこわいとおもったけど、とてもきれいでよかったです。

 

■次男

しらないひとといっしょにとまるのはこわかったけど、おはなしできてたのしかったです。

 

家族にとってもよい経験になったとホッと胸をなでおろしています。(笑)

まとめ

光の館での体験はいい意味で筆舌にしがたく、精一杯頑張りましたが、現地での体験をどう頑張ってもお伝えしきることはできないなあというのが正直な感想です。

ぜひ一度宿泊し、光の館での唯一無二のアートリトリートの体験をオススメします。

 

また現在開催中の大地の芸術祭も、とても素晴らしい作品が多くあります。

  • 清津峡
  • 越後妻有里山現代美術館 MonET

これらは特におすすめです。

-清津峡-
-越後妻有里山現代美術館 MonET-

この夏、 大地の芸術祭と光の館でのアートリトリートで非日常体験 いかがでしょう?

 

以上、参考になれば幸いです。