【多様性】わかりあうためにはまず知ること!トランスレーションズ展レビュー・解説

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こんにちはtomoです。

画歴20年の画家で、東京藝大を卒業しドイツ留学を経て、作家をしたり美術教育などを通して活動しています。

先日、21_21 DESIGN SIGHTで開催中の『トラNsれーショNs展(トランスレーションズ展)』に行ってきたのでレビュー&解説を行なっていきます。

展覧会概要

「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」

期間 2020年10月16日(金)- 2021年3月7日(日) 事前予約制

休館日 火曜日(11月3日、2月23日は開館)、年末年始(12月26日 – 1月3日)

開館時間 平日 11:00 – 18:30(入場は18:00まで) 土日祝 10:00 – 18:30(入場は18:00まで)

名称 21_21 DESIGN SIGHT

住所 〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7−6

公式HP http://www.2121designsight.jp/

事前予約が必要のようです。
僕は当日で行けましたが、確認して見てくださいね。

21_21 DESIGN SIGHTは好きな美術館の1つで、近くに森美術館、サントリー美術館、国立新美術館などもある六本木のアートスポットの一角です。

現在開催中の『トラNsれーショNs展(トランスレーションズ展)』では、『わかりあえなさ』をわかりあおうということで、様々な実験的試みをしている作品やプロダクトを集めて展示しています。

今回の展示も、かなり実験的な試みだと感じました。

ダイバーシティ=多様性などといった単語はあえて使われていませんでした。

個人的な感想としては、「ダイバーシティ(多様性)を肯定的に受け入れ、かつ世の中の更なる前進のために何ができるのかを探っている過程を見た」というところです。

なかなかテーマが難しく、デリケートなので言葉を選ぶような内容です。

砕けた感じでは伝えづらい展示でしたが、中には本人はいたって真面目なんですが、笑ってしまうような内容のものもあったり楽しめる展示でした。

クリエイティブな作品ばかりでしたが、どうしても説明的な展示が多かったので勉強してる感は強かったですね。

この展覧会をおすすめする人

知的好奇心を刺激されたい

ダイバーシティに興味がある

AIや新技術の実践的取り組みを知りたい

それでは気になった作品を3つ紹介していきます!

近未来的!インパクト抜群さすがGoogle

『ファウンド・イン・トランスレーション』 グーグル・クリエイティブ・ラボ

中央のマイクに向かって話しかけると、多言語機械翻訳によってそれが複数の多言語へと接続され、その「翻訳」の過程が可視化されます。

シュンシュンいって巨大スクリーンにどんどん出てくる様子は興奮しました!

めっちゃカッコいい!

こうして他言語の翻訳を並べてみると共通項が見えてくるというのがこの作品のコンセプトです。

カッコ良さはおまけですね笑

落合陽一さんの『耳で聞かない音楽会』でも有名!『オンテナ』

『オンテナ』 本田達也

これはもう実際に販売されています。

現在は品切れのようですが、美術館ではまだ売っていたようでした。

認知が進んでいくといいですね!

音を光と振動によって伝えるデバイスです。

周囲の60dBから90dBの音を捕まえて、256段階の振動と光の強さに変換することで、音が聴こえない人でも音の持つ特徴を体感することができます。

落合陽一さんの音楽会は1度体験してみたいですね!

クラシックは、ベルリンフィルですら寝てしまった男なので視覚さえ刺激してもらえれば堪能できるのではと期待してます笑

tomotomo
これ言うと、音楽好きにはどん引きされます・・・

天候操作!物質創造!!

『・・・のイメージ』 和田夏実+筧 康明

雨が降る、雲が生まれる、飛行機が飛ぶ・・・といった表現をそれぞれ日本手話で表すとスクリーンに実際に雲や飛行機が現れるインタラクティブな映像作品です。

この輪っかの中で手話をすると映像が出てくるわけですね!

最初は上手くいかなかったですが、お姉さんに教えてもらってようやくできましたw

これ、ゲームとかでできたら魔法とか放てて気持ちいいだろうな〜って思いました。

中2心をくすぐられる作品です(そんな意図ないだろうけど・・・)

多言語、鮫、料理、縄文、物との距離など

他にも様々なテーマでわかりあえなさを形にして見せてくれました。

かなり実験的で、振り返ってみても多様性のある展示でしたね。

これからも21_21 DESIGN SIGHTは注目の美術館です!

ではまた。

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