【初心者向け】東京藝大日本画科出身の作家が教える風景画を描くポイント7選

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こんにちは!tomoです。

東京藝大日本画科出身の作家で、受験生の頃は1日12時間以上365日基礎訓練を行なってきました

tomotomo
現在は教師をしてます!

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今回は風景画のポイントについて紹介していきたいと思います。

水彩画を想定して解説していきます!

道具の紹介、風景を選ぶポイント、構図について、風景画を描く上で気をつけることなどを説明します。

この記事はこんな人にオススメです

・何を描いたらいいかわからない

・どこから描き始めたらいいかわからない

・風景画がなかなか上達しない

風景画を始めて、道具をそろえたはいいけれど、アートスクールなどで1枚描いて・・・そのまま続かないってことありますよね。そういったケースは非常に多いと思います。

フーフー
継続が大事

とか言われても・・・

という方は多いと思います。

実際、継続は大事ですが、絵を描くことが目的なら1枚1枚を完成させることが最も大切です!

そのうえで気を付けた方がいいポイントをわかりやすく解説していきますね。

道具の紹介

□画用紙(目安としてF6サイズ410×318)
□消しゴム(あれば練り消しゴム)
□鉛筆               
□洗筆用バケツ
□マスキングテープ(何かと使える)
□アクリル絵の具もしくは、水彩絵の具
□筆(丸筆、平筆、細筆の3種類) 

などです。定規はあってもいいですがあまりおすすめしません。理由は後ほど説明します。

風景を選ぶポイントはフィーリング

絵を描くうえで、どんな風景を描くかというのは悩みのひとつかもしれません。しかし、どんな風景でも魅力的に描く意志さえあればなんとかなります。表面的なところは、構図やタッチや色使いなどで魅力的見せることはどうとでもなります。

風景画を描く上で、私が最も気を使う部分は第一印象です。自分が魅力的に思えるかどうかということが大切ですね。

魅力的だと感じた印象をその絵を描き終わるまで持っていられるかどうか、もっと言えば描き終わってからも持ち続けることができるかというところが、あなたの描く風景画のモチーフにふさわしいということです。

ちょっと大げさにしすぎましたが、「あ、ここなんかいいな」といった感覚を大事に、今日はここを描こうかなと写真を撮ったり、スケッチしたりしてみてください。

主役について

 ・絵の中心になるモチーフを決定する。

 ・人物、動物、静物などであれば分かりやすいが、風景などはポイントで見るとよい。

 例)

赤で囲んだ辺りが主役、光の当たっているベンチやその周辺

光について

自分にとって魅力的に見える光を探してください。例の写真では強いコントラストを演出していますが、しっとりした雨の雰囲気などもよいと思いますよ。

避けるべき構図

魅力的な風景に見える構図というのは無数にあるので、今回は避けるべきいくつかのポイントを紹介します。

良くない構図の例

始めは主役から描く

主役の大きさや位置を決めます。薄く全体に手を入れるイメージで大体の位置関係を描いていきます。

形を描く上で定規などを使いたくなると思いますが、定規の使用はあまりおすすめしません。なぜかというとどうしても不自然に真っ直ぐな線ができてしまうからです。少しブレた温かみのある線は、柔らかな雰囲気の絵を作る要素になります。

塗る時は薄い色から塗る

薄い色から塗っていきます。薄い色であれば後から濃い色を重ねれば下の色は影響しないので、効率的に進めることができます。

ある程度進んだら

暗いところ→明るいところ→暗いところ

というように暗い明るいを交互に繰り返して進めるように意識して塗り進めていきます。ずっと明るいところを描き続けていても、なかなか仕上がっていきません。

まとめ

今回は7つのポイントに絞って風景画の描き方を紹介しました。おそらく文章では伝えきれない部分が多く、実際にやってみてここがわからないなどありましたら直接連絡していただけるとお返事したいと思いますので、お問合せフォームやtwitterなどを通じてお気軽にどうぞ。

7つのポイント

道具の紹介

どんな風景を選ぶかはフィーリング

構図について「主役」

構図について「光」

避けるべき構図について

始めは主役から描く

塗るときは薄い色から

実際に絵を描くことで、アートリテラシーはより高まっていきます。アート リテラシーを高めて豊かな人生を楽しんでいきましょう!

それではまた!