こんにちはtomoです!
最近「アート思考」という言葉をよく聞くようになりましたね。
「アート思考」とは「アーティストの思考法」のことです。
子供のころは誰でも出来ていたはずなのに、常識や知識や思い込みなどで「アート思考」したくてもできないという人が増えています。
そこで、今回は「アート思考」を深めるための具体的な方法を7つ紹介していきます。
この記事を読んでほしい人
・「アート思考」を深めたいけど何をしたらいいかわからない
・「アート思考」を深めたいけど難しいことはイヤ
・美術館とか行ってもさっぱり「アート思考」できた気がしない・・・
「アート思考」するためには、アーティストのように考える必要があります。
それは、興味や関心にまっすぐに向き合い、しがらみや思い込みに惑わされない「子供」のように考えるということでもあります。
ピカソも「すべての子供はアーティストである。問題なのは、どうすれば大人になった時もアーティストのままでいられるかだ」という言葉を残しています。
この記事を読むメリット
・「アート思考」の高め方がわかる
・「アート思考」のコツがつかめる
・美術館に行っても「アート思考」できない理由がわかる
画歴20年の画家で、現在は高校美術教師をしています。
東京芸術大学日本画科を卒業し、ドイツで現代美術を学んできました。
今回は「アート思考」を深めるためには何をすべきか書いていきます!
「アート思考」を深めるには、マインドブロックを外そう
そもそも、ピカソの言う通り「アート思考」というものは子供のころ誰もができていたはずのものです。
つまり、誰でもできる!
大人になると難しくなる、ただそれだけの話なんです。
常識、うんちく、成果、制約・・・このあたりのしがらみが何かを考えるときに、真っ先に浮かんでしまうようだとつらいですね。
新しいことを始めるときに、リスクばかり考えてなかなか一歩踏み出せない。
こうしたマインドブロックを外していくことが重要になってきます!
「アート思考」のマインドブロックを外す入門書としてこちらをオススメします↓
≫【13歳からのアート思考】大人になるとできなくなる衝撃の理由とは?
アート鑑賞をしよう
マインドブロックが外れてきたら、自分なりの見かたで絵画や芸術を楽しみましょう。
正解のない世界で、感性を磨くことが「アート思考」を深めてくれます。
そもそも「絵画」とはなんでしょうか?
要はコンテンツです。
情報の塊ですね。太古の絵画にも沢山の情報が詰まっています。
≫【アートの基礎知識】最古の絵画ショーヴェ・ラスコー・アルタミラ洞窟まとめ
主に西洋絵画が発展したのは、宗教装置としての役割があったからです。
≫西洋絵画を最高に楽しむには【旧約聖書】のストーリーを読み解くことが重要
もちろん、感覚だけで鑑賞し続けることもいいですが、正しい知識も入れていくことでより深い思考が可能になります。
知識にこだわりすぎてしまうことはよくないのですが、あまりにもとっかかりが無さすぎると・・・
ただ「ぼ~」っと絵をながめているだけになってしまいそうです。
それではあまりにもつまらないですよねw
「アートムービー」もいいですよ!Amazonプライムなどで気軽に見れます。
アーティストや絵画の裏側などを深く知ることができます。
≫【楽しく鑑賞】感動できて《教養》も高まるアートムービー5選
美意識を鍛えよう
美意識を鍛える方法とその根拠
- アート鑑賞(ノーベル賞受賞者は一般人より2.8倍も芸術的趣味を保有)
- 哲学(悪は「無批判にシステムを受け入れること」なので、物事を深掘りする哲学は最適)
- 詩(偏差値は高いけど美意識は低い人の共通点、文学に興味がない)
「哲学」や「詩」を学ぶことで美意識を鍛えることができます。
ぼくも哲学は、重要だと思っていて、ストア哲学やデューイのプラグマティズム、リオタールのポストモダンなど大好きです!
詩はなかなか馴染みがないのですが、谷川俊太郎さんの詩集を職場において、一節読んでから仕事するなどしています。
読後に不思議な浮遊感があるので、なんだか高尚な人間に慣れたかのような勘違いができます。←だめかも(笑)
アート鑑賞としては、VTS(Visual Thinking Strategy)という方法を紹介します。
VTSとは、Visual Thinking Strategyという絵画の鑑賞法のことです。
参加者には徹底的に作品を「見て、感じて、言葉にする」ことが求められます。
例えばこのような絵を見て、司会が行うのは次のような質問だけします。
1 何が描かれていますか?
2 絵の中で何が起きていて、これから何が起こるのでしょうか?
3 どのような感情や感覚が、自分の中に生まれていますか?
参加者5、6人のグループで司会者の仕切りでディスカッションします。
30〜60分も1枚の絵で語ることができれば、かなりたくさんの想像ができるはずです。
ぜひ機会があればVTSに参加してみてください。
より詳しくこのテーマを知りたい方はこちら↓
≫【美意識を鍛える】イノベーションよりも世界観とストーリーが重要な理由
とはいえ、「VTSはハードルが高い!」と思う方も多いと思います。
その際には「つぶやき鑑賞法」です!
美術館で、鑑賞する際に感じたことを「ぶつぶつ」と言葉にしながら鑑賞するのです。
これは、実際にメディアアーティスト・筑波大の教授としても有名な落合陽一さんも実践されている方法です。
先程のVTSでするような質問を自分の中で行って、自分で答えます。
1 何が描かれていますか?
2 絵の中で何が起きていて、これから何が起こるのでしょうか?
3 どのような感情や感覚が、自分の中に生まれていますか?
他のお客さんの迷惑にならないように気をつけて小さめな声でやりましょう(笑)
美術館をどこにしようか迷う方はこちらを参考にしてください↓
≫【美意識を高める】都内のオアシス!おすすめ美術館8選(東京編)
手を動かしてみよう
このブログでは、絵の描き方なども紹介しています。
とはいえ、「そんな本格的にはやりたくないよ!」「時間がない!」「自信ないよ〜」
という方も多いと思います。
ここでは、誰にでもすぐにできるワークを紹介します!
まず、紙とボールペンを用意します!
こんな感じに、ペンの先を長めに出して優しく持ちます。
そして、紙に線を描きます!
頭の中にイメージしたものを紙に映し出す感覚です。
「シャシャシャ」「ぐりぐり」など言葉を口にしながらやってみると、より精度が増します!
日頃、創作などをやっていない人は、これだけでもかなり効果があります。
慣れてきたら、他のパターンでもっと具体的にして行きましょう。
「オノマトペ」でこうしたボール状のものを描いてみましょう!
脳の普段使われてないところが、活性化している感覚はありませんか?
1分もあればできるのでぜひやってみてください。
参考にした本はこちら↓
他にもいろんなワークが載っていて楽しいです!
アートを生活に取り入れよう
アートを家に飾ったり、アート性の高い家具を取り入れたりしましょう。
ポスターやポストカードを飾るだけでも違います。
ただ、飾っていてテンションが上がらないものは置いても意味が無いので・・・
あなたの好みに合って感性を高めてくれそうなものを選びましょう!
MoMA Design Store
全国にテナントショップがあったり、美術館の中のミュージアムショップで商品の取り扱いがあるMoMA(ニューヨーク近代美術館)の商品サイトです。
安いものなら数百円から、しっかりしたフレーム入りのポスターまで幅広く対応。
アートのメッカでもあるNYのMoMAセレクトなので、センスについては間違いないですね!
見てるだけでも気分が上がりますw
MoMA Design Storeはこちらから↓
セール品なども出ています。要チェックです↓
おすすめ商品をいくつかピックアップしてみました!
アンリ・マティス「ダンス」フレーム入りポスター:¥3,850(税込) ↓
“AKARI(アカリ)”と名づけられたこの照明の彫刻は、イサム・ノグチと岐阜県の伝統産業である岐阜提灯との出会いの中から1952年に創り出されました。AKARIからもれる淡く優しい光は疲れた心身を癒してくれます。イサム・ノグチの作品はMoMAコレクションにも収蔵されています。通常1万5千円以上送料無料。
AKARI(アカリ) スタンドライト 1A : ¥16,500(税込) ↓
閉じているときは木製の表紙が美しいハードカバーブックのように見えるLumiosf(ルミオ エスエフ) ブックランプ。開くと高機能LEDが明るく輝く立体的なランプへと早変わりします。ベッドサイドや庭でのバーベキューなど、さまざまな用途に使える画期的なランプです。通常1万5千円以上送料無料。
Lumiosf(ルミオ エスエフ) ブックランプ:¥32560(税込) ↓
高級なだけが良いことではないです。
思い入れや組み合わせなどによって空間は全く変わっていきます。
ちょっとした工夫で日常を楽しみましょうw
ほかにも色々と日常にアートを取り入れる方法はあります。
すてきな器で食卓を彩ったり↓
デザイン性の高いインテリアを揃えたりするのもいいですね↓
自然に触れよう
自然に触れたり、観察することからアーティストや優れた経営者、科学者などはインスピレーションを得ます。
自然の中を散歩したりするだけでも大きな効力があります。
サクラダ・ファミリアの建築で有名なアントニオ・ガウディも自然を見て研究して、インスピレーションを得ていました。
スケッチなどを外でするのもいいですね!
手を動かすことにもなるので、一石二鳥です。
上手く描こうと思ったり、人と比べたりする必要はありません。
とはいえ、
「忙しくて時間がない」、「周りに散歩に適した場所がない」
などの悩みがあれば、こちらのサービスがあっているかもしれません↓
お花が届くサブスクサービスです。
毎週か2週に1度選べて、一度の注文につき定額の支払いがあります。
体験プランで550円から注文できます。
動画もYou Tubeにあったので載せておきます。イメージはこんな感じですね!
参考になれば幸いです!
ぼくも実際注文してみました。
6月の花は、夏を先取りするような向日葵のセットでした〜!
これは、季節感も感じられるしイイです!!
この企業は、お花屋さんの廃棄ロスを減らす仕組みを採用しているそうで、そういう考え方も素敵ですね。
哲学を学ぼう
「美意識を高めよう」の所でもでてきていました、「哲学」です。
アート思考で、「哲学」・・・わかるようなわからないような(笑)
そんな方が多いと思います。
「哲学」とは、答えのない問題を考える学問です。
アートとの共通点も多いです。
アートから市場性と物質性を引き算したら、哲学しか残らないと思います。
根源的には同じものなのです。
「市場性と物質性を引いて何ものこらなければ「アート」ではないのか?」
これは面白い問いだと思いませんか?
ぜひ考えてみてください。
なにかとっかかりが欲しいという方はこちらの動画を参考にしてください↓
中田敦彦さんが、哲学の歴史をザっと教えてくれます。
ぼくのおすすめでよければ参考にしてください。
哲学史をざっと学びたいのであればこちら↓
もっと即戦力的な学びが欲しいという方はストア哲学をオススメします↓
まとめ:「アート思考」を深めるためには、何をすればいいのか【具体的な方法7選】
今回は「アート思考」を深めるための方法として・・・
・マインドブロックを外そう
・アートを鑑賞しよう
・美意識を高めよう(VTSを行おう)
・手を動かそう
・アートを生活に取り入れよう
・自然に触れよう
・哲学を学ぼう
この7つを紹介してきました。
思ってたより長くなってしまいました・・・(-_-;)
お付き合いくださった方、本当にありがとうございます!
参考になれば幸いです!
それではまた。
こんにちはtomoです。このカテゴリーでは「アート思考をビジネスに生かす」をテーマに発信しています。【アート思考】についてビジネス業界から注目が集まっています。【アート思考】とは、なんなんだろう?シン...