【アートの基礎知識】最古の絵画ショーヴェ・ラスコー・アルタミラ洞窟まとめ

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こんにちはtomoです。

このブログでは、美術史にもざっくりと触れていきます。

美術史は沢山の書籍も出ていますし、本当にいろ~んなところで書かれているので、勉強しようと思えばいくらでもできます!

でも・・・

心の声

  • 美術史って眠くなるんだよな~~~
  • 本買っても読めていないのよね・・・
  • そんなもんウィキペディア読めばいーじゃん!読まないけどw

という方にこのブログで美術史を楽しく一緒に勉強してもらえたら嬉しいです!

このブログで学ぶメリット

  • 眠くならない(クイズとかあります!)
  • 最後まで読める(そんなに長くない)
  • 画像や豆知識、ぼくの考察が読める

とくに最後の所に価値を感じてくれる人が一人でも多いことを祈ってます。

tomotomo
改めて自己紹介します!tomoと申します。
現役の美術教師でアーティスト、デザインの仕事もしております。
画歴は20年ほど、東京芸術大学を卒業し、ドイツ留学もしました。
『アートを教える』ということで情報発信をしています!
よかったらTwitterなどものぞいてみてください。

それでは解説していきます!

どれが【世界最古の絵画】?洞窟壁画について有名処を比較

どれが【世界最古の絵画】かわかりますか?

先日のツイートです↓

いつもは、面白いと思ったアーティストの紹介をしているんですが、そのノリでラスコーを入れてみました。

そしていきなりすみません・・・これ間違いです。

ウィキペディアより

最古の絵画は「ショーヴェ洞窟」のほうでした!

ショーヴェ=ポン・ダルク洞窟とも呼ばれるアルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟 |世界遺産オンラインガイド
https://worldheritagesite.xyz/pont-darc/

概要や共通項などはまとめに書きます!

ラスコー洞窟について

ラスコー洞窟のポイント

・2万年前に描かれた

・クロマニョン人が描いた

・所在地はフランス西南部

手形なども吹き墨で描かれているそうです!

アルタミラ洞窟について

ラスコー洞窟のポイント

・1万8500年前に描かれた

・クロマニョン人が描いた

・所在地はスペイン北部

フーフー
意外とでかい!

まとめ:【世界最古の絵画】と日本の意外な共通点

要点をまとめていきます

最古の絵画まとめ

ショーヴェ洞窟が最古、ネアンデルタール人が描いた

・ラスコーとアルタミラはクロマニョン人が描いた

・モチーフは牛、馬、サイ、ライオンなどの動物

・どの洞窟も手形もあり吹き墨が使われている

・画材は赤土・木炭を獣脂・血・樹液で溶かして混ぜ、黒・赤・黄・茶・褐色の顔料を使用

・ブラシとしてこけ、動物の毛、木の枝を使用。他には指を使いながら壁画を塗って描いた

通常壁画は、多くの人に見てもらうために開けたところに描くものですが、3つとも人がようやく通れるような洞窟の奥にも描かれています。

そのため宗教的・儀式的な意味合いもあったのではないかとも言われています。

さて、アートブログらしく作品について言及していくと、非常に素晴らしいです!

勢いのある力強い線、血合いを感じる色使い、写真など無いにもかかわらず暗くて狭い洞窟の中でよくこれだけの作品が描けたと思います。

単純に日の下で見たとしても優れたドローイングですね。

ピカソもアルタミラの絵を絶賛したそうです。

洞窟の絵は、染み出した炭酸カルシウムのおかげで天然のフレスコ画のようになって現代まで耐久したようです。

使用された画材についても触れたいのですが、画材は赤土・木炭を獣脂・血・樹液で溶かして混ぜて作られました。

これって日本画の材料とほぼ同じです。

日本画は非常にプリミティブな素材だということがわかりますね、紀元前3万年以上の文脈をいまもなお持っている。

このあたりの世界観とストーリーをうまく生かしている作家に岡村桂三郎、長沢明がいます。

岡村桂三郎 「神象 14-01」 2014 板、岩絵具 200X550S9cm
長沢明 - META
長沢 明 「シュゴシン」 寒冷紗、土、石膏、岩絵具、金箔 / 145.5×145.5cm / 2015

おまけ:絵画の未来~アクリルと日本画とデジタル~

これは個人的な考察なのですが、これからアクリル絵具のような手軽な絵の具は、デジタルとの競争に敗れていくのではないかと思っています。

3Dプリンターの進化やARグラスの進化によりアクリル絵具の存在価値はかなり危うくなるのでは・・・と考えています。

もちろん手軽に脳内の絵をアウトプットするには現状最適解はアクリル絵具だと思いますが、ARグラスをかけてアプリを起動し空中に絵を描けるようになったら・・・。

絵の具いらなくね?

なんて未来を予測しています。

逆に日本画はむしろ価値は高まっていくと思います。

あとは日本画がちゃんとブランディングして世界の市場もうまく取り込んでスケールできるかというところです。

・・・脱線しました(笑)

この辺の話は需要があればnoteとかで書きます。

美術史シリーズ第一弾として世界最古の絵画を取り上げてみました。

今後も充実させていきますのでよろしくお願いします。

それではまた!

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