「アートが分からない」のは、評価されている軸が大きく分けて3つあるからです。
この記事ではアートの評価軸について書いていきます!
Hallo!
こんにちはtomoです!
画歴20年の画家で、東京藝術大学を卒業しドイツ留学を経て、現代アーティスト、教師、デザイナー、ブロガーとして活動しています。
このブログでは「アートリテラシーを高めて豊かな人生を目指す」をテーマに発信しています。
アートの3つの評価軸
「アートが分からない」のは、評価されている軸が大きく分けて3つあるからです。
◎主観・・・個人の感想、趣味
◎文脈・・・歴史的な価値の位置づけ、コンテクスト
◎資産・・・金融資産としての価値、観光資源、個人や団体の財産
それでは1つづつ解説していきます。
主観・・・個人の感想、趣味
これは簡単ですね、まさに個人の感想、趣味の話であるということです。
絵を見て「あらキレイ!」
というのも評価なわけです。
やっかいなのは、コンクールや雑誌の批評にも大きく影響する点です。
コンクールの入選・入賞などは誰かが選ぶわけです。
その選んだ人は、感情のあるあなたと同じ人間です。
利害関係はおいておいて・・・
人間なので、自分の知識・経験・感性に従って評価すると、どうしても評価に主観が入り込んでしまうのです。
これは、AIにでも任せない限りこれからも続いていくでしょう。
ぼくがコンクールに出さなくなったのもこれが大きい理由の1つです。
文脈・・・歴史的な価値の位置づけ、コンテクスト
アートにも歴史があります。
基本的にアートの歴史は、それまでにあったアートに対しての答えが新たな作品の価値を生みます。
難しいですね・・・
簡単に言うと、それまでに無いもの、新しいものが評価される。
ということです。
ただ、条件はあって社会的意義や、歴史的なつながり、その人の作家性など、様々な要素が「+α」の材料になります。
「 新しいもの + α = 最先端のアート作品 」となります
「+α」の要素は大きいです!
資産・・・金融資産としての価値、観光資源、個人や団体の財産
これも想像できますね。
「オークションで〇〇億円で落札!!」
みたいなニュースを見たことがあると思います。
作品は商品として市場で流通します。
すでに有名で「欲しい!」と思っている人が多い場合、価格はつり上がります。
多くのアート作品の場合本物は1つしかないです。
そのため非常に高額になることがあるということですね。
「 市場での価格≠作品の価値 」
これはある意味正しく、全く間違っているとも言えます。
中古品売買などと同じで、ある人には価値がなくとも、ほかのある人にはどれだけ高くても手にいれたいものだったりするということです。
この3つの評価軸を理解しておくだけで、権威や値段に変にビビったり、逆にバカにしたりできないということが分かっていただけたのではないでしょうか?
たとえば・・・
『あなたの作品は仮にコンクールで落選したとしても、あなたにとってかけがえのない作品なんだ』
ということです。
またアートの本当の価値は時間のふるいにかけないとわからないと言われます。
○○賞受賞、○○千万!で落札など、世間をにぎやかします。
しかし、そのほとんどが浮世の夢として消えていく幻想ともいえるのです。
それゆえに時のふるいにかけられて、歴史に残ったアート作品は貴重な文化遺産として大切に扱われるということですね。
それではまた!
Tschüs!
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