【芸術テロリスト】バンクシーの作品30選〜天才か反逆者か〜

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バンクシーは2020年には横浜で個展が開かれるなど、日本でも人気が高まっています!

今回はそんなバンクシー自身と作品を紹介していきます。

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バンクシーはこの一件で日本でもメジャーな存在になりましたね!
今回はバンクシーの作品をモチーフごとに紹介していきます!

バンクシー自身については中田敦彦さんがめっちゃわかりやすく時系列で紹介してくれているので、下の動画をご覧ください↓

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改めましてこんにちはtomoです!
東京藝術大学日本画科を卒業し、現代アートを勉強するためにドイツ留学をしました。
画歴20年の画家でデザイナー、教師、ブロガーなどをしております!
ドイツ留学時代にはグラフィティにハマり、グラフィティを作っていたこともあります(チキって街中ではできませんでしたが…)

そんな、普通の感覚では出来ないことをこれでもかと思うほどやり続けている

謎のアーティスト“バンクシー”の作品をモチーフごとに紹介していきます!

【ネズミ】イギリスのパブリック・エネミー“ドブネズミ”

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バンクシー作品にはネズミがよく登場します!
イギリスでラットと言えば、日本でのハツカネズミ(マウス)ではなくドブネズミを意味します。
都知事は防潮扉の絵を指して、「かわいいネズミちゃん」とほほ笑みましたが、バンクシーの描くラットは病原菌をまき散らしたり、家財や電線を食いちぎる害獣として忌み嫌われています。
イギリスの首相官邸では300年前から政府公認のネズミ捕獲長であるネコが代々飼われているほど、ラットはまさに“パブリック・エネミー(社会の敵)”であり、そこが作品のカギになります。

【バスルーム】

2020年

バンクシー Instagramより
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Instagramで彼のバスルームのインスタレーションの写真を共有し、「自宅で仕事をすると妻にひどく嫌がられる」というキャプションを付けました
しっかり見る人の視線を支配する見事な構図です!
鏡の中まで・・・計算され尽くしていますね〜すごい!

【無題(ロンドン中心部を走る地下鉄の車内でスプレー画)】

2020年

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バンクシー本人(?)がロンドンの地下鉄で清掃員に変装し、消毒液を持ったネズミやマスクをするネズミを描いています。
最後のロックダウンとその後の「BUT I GET UP DOWN」がカッコいい!
現在はロンドン交通局により、絵は全て消された模様です・・・

【雨のネズミ】

2019年

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東京都知事の小池百合子氏のTwitterに登場し話題になった作品。東京都港区の、日の出駅近くの防潮扉で見つかりました。
本物かどうかわからないのと、なぜ最初の発見者が小池百合子氏なのか?議論は続いています

ネズミはバンクシー自身

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出典:バンクシー
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労働者階級、社会的弱者として自らを描いています。
時計にネズミを描いたのはラットレースを表していると言われています

【猿・チンパンジー】擬人化

【Laugh now, but one day we’ll be in charge】

2002年

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この作品はバンクシーが無名の時に描いたものだといわれ、社会的地位の低い若者の気持ちを表現しているとされています。
首から下げている看板には「Laugh now, but one day we’ll be in charge(今は笑え、でもいつか自分たちが取りまとめるようになる)」

【モンキー・パーラメント / 自治議会】

2009年

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チンパンジーたちが英議会下院の本会議場で討論する姿を描いたもので、政治を痛烈に風刺する内容。タイトルには「退化した議会」との意味も

【アンディ・ウォーホル×バンクシー】

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こちらはポップアーティストとして有名なアンディー・ウォーホルの作品をパロディしているもの。
軽快にバナナを銃に見たてていますね

【戦争・移民・難民】平和へのメッセージ、問題提起

【花束を投げる男:flower bomber】

2003年

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バンクシーの作品の中でもっとも有名な絵の一つ!
火炎瓶の代わりに花束が描かれたこの絵は、暴力やテロに対するアンチテーゼ、平和への祈りのメッセージが感じ取れる作品です。
場所はガソリンスタンドの壁に描かれています

【Napalm:ナパーム】

2004年

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真ん中に描かれた裸の少女は、1972年6月8日に撮影されたベトナム戦争でアメリカの空爆から逃げる子供達の写真から抜き出されたものです。新聞や文学、写真など、報道関係で顕著な活躍をした人に与えられるピューリッツァー賞を1973年に受賞した、有名な写真です。
アメリカの資本主義を象徴するミッキーマウスとロナルド・マクドナルドに手を引かれている様子は、反戦・反資本主義といったメッセージが読み取れますね!

【兵士と少女】

2007年

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銃を置き、両手をあげる兵士と身体検査をする少女。
兵士と少女の役割が逆になっているこの絵は、イスラエルの抑圧への皮肉や批判、パレスチナの開放というメッセージを含んでいると言われています。
現在は、パレスチナ自治区のお土産屋さんの中に保存されています。

【ロバと兵士:Donkey Documents】

2007年

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パレスチナとイスラエルを分断する高さ8メートルの壁に描かれた作品。
この絵をパレスチナへの侮辱と捉えたタクシー運転手は、友人らと連携してこの絵を壁ごと切り取り、オークションサイトに出品して話題にもなりました。一連の流れからこの作品は問題作と言われ、『バンクシーを盗んだ男』と言うドキュメンタリー映画の題材にもなりました。
あっちゃんの動画でもかなり取り上げられていましたね!

【狙われた鳩】

2007年

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平和の象徴である鳩が防弾チョッキを着ていて、銃口で狙われている皮肉めいた作品。
パレスチナ自治区・ベツレヘムの壁に描かれており、バンクシー作品目当てにこの地を訪れる観光客も多くいます!

【シリア移民の息子】

2015年

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▲カレ難民キャンプでのバンクシーのスティーブジョブズのアートワーク。ガーディアン
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スティーブ・ジョブズは、留学移民としてアメリカに滞在していた、シリア難民の息子だって知っていましたか?
描かれた場所は、イギリスへの入国を試みた移民が住んでいるフランスの野営地カレー・ジャングル。
多くの人がシリア内戦にともなう移民の増加に危機感を感じている中、難民への理解を求めるバンクシーの意向を表した絵だと言われています。
移民を受け入れないと未来のジョブズは産まれないかもしれないとも言っていると感じます!

【イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ】2011年

映画レビュー

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

上映時間 1時間26分

公開 2011年

アカデミー賞ノミネートで全米の話題となったバンクシー監督作品がいよいよ日本公開!

7

おすすめ度

8

楽しめる度

6

感動できる度

10

学べる度

アカデミー賞ノミネートで全米の話題となったバンクシー監督作品がいよいよ日本公開!世界のグラフィティ・アーティストを撮影し続けた男(ティエリー・グエッタ)がバンクシーの発した一言で思わぬ事態に!全ては仕組まれたことか、偶然か!?アート業界を痛烈に皮肉り、最高にユーモアの溢れたドキュメンタリー!!

(C)2010 Paranoid Pictures Film Company All Rights Reserved.
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ついに映画も撮影し始めました!
これでバンクシーの正体に迫れるのか!?
と思いきや主役は別のフランス人ティエリー。グラフィティアートやバンクシーについても意外と勉強になる映画なのでおすすめです。
Amazon Prime対象です!

【ディズマランド:Dismaland】2015年

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『ディズマランド』はバンクシーがイギリスのウェストン=スーパー=メアに作ったテーマパークです。
2015年に期間限定でオープンしましたが、ここは夢の国ではなく憂鬱の国。
歪んだアリエルにダイアナ妃の事故を彷彿させるシンデレラなどエンタメと社会風刺の極致!

【壁で隔てられたホテル:The walled off hotel】2017年

2017年3月3日、人々はウォールドオフホテルと西岸の都市ベツレヘムにあるイスラエルのセキュリティバリアを通り過ぎます。
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バンクシーがプロデュースしたベツレヘムの宿泊施設で、「世界一眺めの悪いホテル」とも言わています!
なぜ「世界一眺めの悪いホテル」なのかと言うと、このホテルのすぐ横にはイスラエルとパレスチナを分断する壁が築かれており、窓の外の景色は壁が見えるだけなのです。それでもバンクシーはイスラエル、パレスチナのためにこの地に人を誘致しようとこのホテルを建てました。
外観・内装は共にいかにもバンクシーらしい奇妙で皮肉なものになっていて、まるでテーマパークのようです。
「The walled off hotel」の画像検索結果
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【反アートマーケット】アート業界へのディスリスペクト

【Love Is in the Bin(愛はごみ箱の中に)】

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通称”Shred the Love”事件!
NYのアートオークションで約1億5,000万円で落札された直後に額縁内に仕掛けられたシュレッダーが作動。
さらには裁断されたことによって絵画の名前が“Girl With a Balloon(少女と風船)”から“Love Is in the Bin(愛はごみ箱の中に)”と変更された。
バンクシー劇場って感じですね。未だに議論はつきません^^

【アーティスト】

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アーティストに対しても刺してきます(笑)
実際こういう作品もあるので確かに!ってなってしまいますね

【ひまわり】

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【エージェンシー・ジョブ】

2009年

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ゲリラ・アートとして無許可で勝手に美術館に展示したバンクシーの作品。
ミレーの《落穂拾い》をモチーフに、農婦の1人を切り取り、額縁に煙草を吸う農婦を置きました。
他にも下の2点のような個展絵画をモチーフにした作品も!
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まとめ:バンクシーは天才か反逆者かそれとも・・・

ここまでご覧いただきありがとうございます!

他にもバンクシーの魅力的な作品はたくさんあります。

近年のバンクシーの活動は、非常に幅広く巧妙にプロデュースされてきています。

ディズマランドやイグジットスルー・ザ・ギフトショップなど。

ただのストリートアーティストとは、もはや言えません!

今後も目を離せないアーティスト、バンクシーを紹介しました。

それではまた!

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