どのキャンバスに描くべき?失敗しないキャンバスの種類と選び方【サイズ表】無料配布

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こんにちはtomoです!

キャンバスはサイズも種類などが豊富で、どれがいいのかわかりづらいですよね?

そこで、今回はキャンバスのサイズ、種類、選び方を紹介していきます。

この記事を読んでほしい人

・キャンバスってそんなに種類があるの?

・人物とか静物とかで選ぶサイズは変えるべきなの?

・自分にどんなキャンバスがあっているのかわからない

キャンバスサイズ表は、トップに載せているので参考にしてください。

種類と選び方はそれぞれの目的に合わせて選べるようにまとめていきます!

この記事を読むメリット

・自分に合ったキャンバスがわかる

・モチーフによって適切なキャンバスを選べるようになる

・キャンバスの特性を知って快適に絵を描ける

tomotomo
改めましてこんにちはtomoです!
画歴20年の画家で、現在は高校美術教師をしています。
東京藝術大学日本画科を卒業し、ドイツで現代アートを学んできました。
今回はキャンバスについて紹介・解説して行きます!

キャンバスの規格【F・P・M・S】について

キャンバスや木製パネルにはF・P・M・Sサイズがあります。

それぞれの長さはS>F>P>Mの順で長くなります。

F = Figure人物

P = Paysage風景 

M = Marine海景 

S = Square 正方形

それぞれに意味が込められています。

人物、風景、海景を描くときに、美しく描くことが出来る幅として分かれました(Sはただの形ですね)。

「名前で一応決まっている」とはいえ、それしか描いてはいけないというルールはないので、好きなサイズで好きなものを描いても全然大丈夫です!

あくまで目安ですね!

キャンバスサイズ・号数について

号数は長辺の数字のことです。

数字部分はキャンバスの長辺と関係しています。

左の号数を確認し、短辺のサイズを上から探してもらえれば、知りたいサイズがわかります!

よかったら上の表を「保存」して使ってください。

もしくはこちらからPDFをダウンロードしてご自由に使用してください。こちらの方がきれいです。

あ、もちろん無料です〜w

ちなみにサイズには2種類あり、日本サイズフランスサイズがあります。

基本的に日本でキャンバスを購入・使用する場合、日本サイズを基準にしていれば問題ありません。

モチーフで選ぶキャンバスの規格

F = Figure人物 オススメ!

Fサイズは万能選手ですね!人物に限らず風景でもいけます。

サイズはF6あたりをオススメしてます。F4などもいいです!

P=(Paysage風景)

正直あまりピンとこないPサイズ。

よほど明確な目的がなければ必要ないです。

Amazon:Pサイズ麻張キャンバス

M=(Marine海景)

こちらもあまり使っている人はみないですね。

アマゾン以外では検索でもなかなか出てこないです。

Amazon:Mサイズ麻張キャンバス

S=(Square 正方形)オススメ!

インスタグラムハンドメイドのECサイトでも写真を載せやすい!

飾りやすいサイズ『SM(サムホール)』

SM(サムホール)はF・P・Mが付かない特殊なサイズです。

大きさは、1号と2号の間ほどになります。

SMは固定の大きさですので、F・P・Mは付きませんが、例外的に正方形のSM、SSM(エスサムホール)とSMを2枚つなげたWSM(ダブルサムホール)というサイズが存在します。

丸いキャンバス

変わり種で丸いキャンバスなどもあります!

気分転換に良いかもしれませんねw

Amazon:ミニ 張りキャンバス (丸30cm, 3枚セット)

キャンバスの素材について

亜麻(あま)・麻

亜麻は糸がしっかりしていて伸縮が少なく、油の酸化に強いです。

下地の定着が良くて丈夫なので大作向きです。

様々な目的に対応できる生地で、保存性などを考えると1番おすすめです! 

Amazon:世界堂 ロールキャンバス(中目・麻100%)SX140A[5m10cm巻]

ナイロン・綿化繊混紡 

湿気で伸縮が少なく、湿気に強いです。

アクリル画や水彩画などに適しています。油絵具も使用できます。

最近は、綿化繊混紡の張りキャンバスは安くて気軽に入手することができるのでいいですね!

アクリルで制作する分には不都合を感じさせませんよ。

コスパは最強です!

Amazon:世界堂 ロールキャンバス(綿+化繊混紡)140C&TC[5m巻]

綿

綿は繊細で滑らかな表面で細かな描写に向いています。

油で酸化しやすく厚塗りは不向きです。

湿気で伸縮しやすく、乾燥すると裂けやすいです。

あまり需要もないようで、ネットでもなかなか手に入らないようですね。

キャンバスの下地について

【吸収性】水性下地

「白色顔料と膠水」で練って作られたものを使います。

この3種類の下地の中で一番吸収力が高い下地です。

油絵に使う場合は油分を吸収しすぎて亀裂の原因になりやすいです。

吸着がよいアクリル絵具、テンペラ、油絵具が使用可能です。

【半吸収性】エマルジョン(アクリル系)下地

「白色顔料、アクリルエマルジョン」などが使われています。

水性と油性の中間のような存在です。

油絵、アクリル絵具、水性絵具にも使えます。

ジェッソがこれに当たります。

ぼくは、カラージェッソなどをさらに引いてから本画に入りますね。

Amazon:ホルベイン カラージェッソ 300ml

詰め替えボトルですがそのまま使えます^^

【非吸水性油性下地

「乾性油と白色顔料」を練って作られた塗料です。

これは油性のキャンバスになります。

油性の下地が塗ってあるので、アクリルや水性の絵の具は乗せられません。

油絵具の艶を引き出します。

キャンバスの布目について

ゆめ画材HPより

極細目から荒目まであります。

また、双糸のキャンバスもあります。

双糸とは、2本の糸を撚り合わせた糸で 太さは倍くらいになり、1本の糸(単糸)よりも 太さが均一な糸になります。3本以上 4本とか合わせる場合もあります。

丈夫なキャンバスだってことですね!

細目

織り目が滑らかで細密向きです。

しかし他の目と比べ強度が弱く大作向きではないです。

中目

荒目と細目の中間です。

一般的で多く使用される目です。

慣れないうちは、こちらのキャンバスを選ぶといいですよ!

荒目

織り目が大きいのが特徴です。

目が荒いので細密画には向いていないです。

強度が強く大作向きで、艶のない印象を与えます。

まとめ:どのキャンバスに描くべき?失敗しないキャンバスの種類と選び方

今回はキャンバスのサイズや種類、選び方などを紹介してきました。

キャンバスの凹凸や質感によって表現も変わってきます。

ぜひ色々と使ってみて自分に合ったキャンバスを探してみてください。

まずは、F6あたり中目の綿化繊のキャンバスなどを使ってみましょう!

そこからもっと「細かく描きたい」「大きな作品を描きたい」などの作風に合わせてキャンバスを選んでいきましょう。

その時には、当ブログをまた参考にしていただけると嬉しいです!

それではまた!

冒頭で紹介していたキャンバスのサイズ表です。無料でダウンロードできます↓

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