【技術の押付けNG】デッサンを楽しむ方法|失敗しないポイント3選

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※この記事にはPRを含む場合があります。

こんにちはtomoです!

今回は、技術を押し付けるようなデッサン教育の被害者を減らしたくてこの記事を書くことにしました。

中学校や高校などでふつうに、予備校で習うようなガチガチのマニュアルデッサンを教えている人・・・残念ながら少なくないです。

デッサンの楽しさを伝えていきたいです!

この記事を読んでほしい人

・デッサンって苦手なんだよな〜

・デッサンって何が楽しいの?

・デッサン嫌いな子を前向きな気持ちにさせてあげたい

色々なカルチャースクールで学んでいる方の中にも、しんどい思いをしつつも「大事だから」と嫌々デッサンをされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

本来、絵が好きな方であればデッサンは楽しい「お絵かき」と何ら変わらないはずなんです。

なぜ楽しくなくなってしまうのか?

そこを解決していきたいと思います!

この記事を読むメリット

・デッサンの苦手意識が薄れる

・デッサンの楽しみ方がわかる

・デッサン嫌いの子に美術の楽しさを伝えることができる

tomotomo
改めましてこんにちはtomoです!
画歴20年の画家で、現在は高校美術教師をしています。
東京藝術大学日本画科を卒業し、ドイツで現代美術を学んできました。
今回は「デッサン」について少しでも苦手な人を減らしたいと思って記事を書いていきます。
お役に立てたら幸いです!

デッサンを楽しむ方法

方法というか、デッサンはそもそも楽しいものです。

こんなことを言うと「そりゃないっすよ〜!」

という声が聞こえてきそうですが(笑)

楽しくない理由は「うまく描こうとしている」からです。

「受験」や「完成度の高い絵」のためには確かにデッサン力は必要です。

他人に求められたり、必要に迫られて技術を求めていけば・・・

成果の出ているうち、継続できているうちは満たされます。

しかし、「うまくならない」「途中で挫折した」「受験失敗」などが積み重なれば・・・

楽しくない!

と、ズバリなるでしょう〜!

技術重視の方針では、他人軸で評価されることになっていきます。

デッサンは、自分のためにするものです。

自分との戦い、自己とモチーフとの対話、自己実現 etc…

さまざまな言い方はあれど、「デッサンは内省的」なものであると認識しておきましょう。

ムリやり書かされる読書感想文やコメントはストレスです。

でも読書して、めちゃくちゃ感動した後に書く日記やレビューは楽しいものです。

やらされている限り、「楽しい」気持ちからは遠ざかってしまいます。

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You Tubeでも人気のイラストレーター”さいとうなおき”さんも「まさに!」なタイトルをつけた本だされてました。

絵画もイラストも根底の本質的なところは同じです。

【デッサン論】技術の押しつけはNGという話

これまで教えた生徒の中に、

「絵を描くのはどうしても苦手だ!」

という生徒Aがいました。

「描けない!描きたくない!!どうせおれは下手なんだ!!!」

ここまで言ってはいませんでしたが、生徒Aくんの絵からはそう伝わってきました・・・

「あ~、かなりトラウマ的な教育を受けたんだな」

と感じました。

肝心の彼の絵は、本人が思っているほど悪くなかったんです。

ひどいのは、思い込みの方でした。

確かに光と影で描くような「きれいなデッサン」ではないものの

細長すぎる人間像「ジャコメッティ」彫刻作品の魅力ポイント3つ | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト
アルベルト・ジャコメッティ「ヤナイハラの肖像」

ジャコメッティのワイヤードローイングのように、物に触れるような実感がありました。

生徒Aくんは、柔道部に所属していて手を強く動かす活動をしていました。

これ、結構デッサンの本質的な能力につながるポイントです。

デッサンは「目と手と脳の連携プレー」です。

野球部の生徒に手のデッサンをやらせるといい絵を描くんですよね〜。

デッサンが運動の一種だということを証明してくれています。

またデッサンは明確な「正解」があるような気がするので、つい技術を教えればそれなりになってくれる。

実際に多くの生徒は、それでそれなりに成果が出ちゃうんですね。

しかし、とりこぼされてダークサイドに落ちてしまう人もいるんです。

最終的には生徒Aくんは美術ですごくいい成績を収めました!

必要だったのは思い込みを取り払うことだけでした。

自信を取り戻した生徒Aくんは非常に伸びやかないい絵を描けるようになりました。

技術偏重の一様なデッサン勉強・指導は危険です。

デッサンの要注意ポイント

デッサンの要注意ポイント

・うまく描かない

・細かく描かない

・最初から強く描かない

・うまく描かない

これは先ほどから書いてるとおり、楽しく描くための必須事項です!

・細かく描かない

骨格や面を意識して、円柱や直方体のように大まかに形を認識することで大まかに形を描いていきます。

・最初から強く描かない

鉛筆をやさしく持ち、柔らかい鉛筆を使って描いていきます。

いきなり強く描いてしまうと、形の修正が難しくなってしまいます。

いったん座ってしまうと、立つのが億劫になりますよね?

そんな現象がデッサンでも起こります(笑)

人間一度描いた線を直すことはなかなか難しいのです。

なので、できるだけ修正のハードルを下げる必要があります!

さらに詳しくデッサンのコツを知りたい方はこちらの記事で詳しく説明しています↓

まとめ:【技術の押付けNG】デッサンを楽しむ方法|失敗しないポイント3選

今回はデッサンの楽しさについて触れてきました。

日記のように日常的にスケッチしたり、研修中に受講生をスケッチしたり、テスト監督中に生徒をこっそりスケッチしたり(笑)

誰に見せるでもなく描くデッサンは、人生のQOLを上げてくれたりもします。

うまく描こうとすることは「どう描くか」にとらわれている印象です。

絵画やイラスト、デッサンにも通じる本質的なものとして・・・

大事なことは「どう描くか」ではなく「なにを描くか」です!

テクニックより内容を大切にしていきましょう。

それではまた!

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tomotomo
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